<ポンポロプー誕生秘話②>
開業を決めてからいうもの。。。
まさに目の回る忙しさが続いた。
店内改装はもちろんのこと、
店名ロゴのデザイン、看板のデザイン、
包装紙のデザイン、ホームページの開設、
音楽教室のメニュー、講師の確保、生徒募集。。。
資金面では、市と県への補助申請。
これが大変でね。
ありとあやゆる資料を揃え、
最終的には県庁に出向き、
どんなお店にしたいのか。。
地域にどのような貢献ができるのか。。。
そして、開業から5年の売上目標などなど。。。
県庁の御歴々の前で
プレゼンをしなければならならいのだ。
返済しなくてよい補助金を受け取るのだから
これくらいは当然と言えば当然だが。。。
目が回るくらいの忙しさの中での事だからね。
でも、その頑張ったかいもあり
目出度く、満額の補助を受ける事にもなり
資金面ではおおいに助かったものだ。
8月のお盆明けから、本格的な改装工事がスタート。
まさに、突貫工事だ。
1階の店舗部、そして2階の音楽教室と練習スタジオ。
費用はふくらむ一方。。。
でも、中途半端なものは作れない。
そこそこの妥協も折り込みながらも、
譲れない所にはしっかりお金をかけた。
ところで、店名の「ポンポロプー」だが。
ホームページにも書いてあるので
ご存じの方もおいでかと思うが、
このお店が打楽器と弦楽器
そしてハーモニカ、リコーダーなどに
特化したお店という事で、
それらの楽器の
出音をイメージした言葉を並べたものだ。
「Pon」の中にタンバリン
「Polo」の中にギターのヘッド
「Pooh」の中にはハーモニカ
ようするに
打楽器の「ポン」
ギターウクレレの「ポロン」
ハーモニカの「プー」だ。
実は、これはかつて私が務めていた会社の
旧店舗名を参考にした事
お気づきの方もおいでか。。。
「どんぎーぶー」(Don Gee Boo)だったかな。。
ドラムの「どん」
ギターの「ギー」
トランペットの「ブー」だ。
ポンポロプーの方がスッキリしてるね(自画自賛)
全国の店名を見ると「黒澤楽器店」「池部楽器店」「三木楽器」など
創業者の名前を頭につけてるお店が多い。
色々、悩んだが「島崎楽器」とかにしなくて
良かったなってつくづく思う。
ポンポロプーは、どんなお店にしたかったか。。。?
そう聞かれると、
「地域に根ざしたお店を目指します」などと優等生的な
答えをする場合が多いと思うが、僕は少し違った。
僕は、まず地方の楽器店でも、
全国と戦えるお店を目指したかった。
インターネットを駆使し
全国に本物の楽器を届ける。。。
でも、ホームページに買い物カゴはつけない。
必ずメールや電話で問い合わせてもらい
生の声で商品の説明をし
納得してもらうスタンスを堅持する。。。。
また、関西や関東の大きな楽器店に行かなくても
大好きなMartinギターが弾けて買える店を作りたかった。
これには、黒澤楽器も大いに協力してくれ
OPEN当日は、
Martinギターが所狭しと30本は並んだなぁ。。。
中には、250万円のギターも並んだ。。。
Martinという世界のトップブランドのカスタムギターが
石川の片田舎のお店に行けば買えるんだ。
そんな事が奇跡では無く、
あたりまえと思われるような
お店を作りたい。
そして、お客さんの目を肥えさせ、
質の高い楽器に触れるチャンスを与え、
本物を見る目を育て、
さらには演奏レベルを向上させ
音楽文化の底上げを図りたい。
そこまで、考えての開業でした。
<ポンポロプー誕生秘話>最終章につづく